第1話 春告げの桜
シーンA
○ライムランド
美しい世界の俯瞰。
?(ラシューヌ神) 「星降る刻 虹は起つ
 虹 悪夢を打ち 全界に夢をもたらさん」

○【メインタイトル】

○タケル、ナギ、スサノオの家
春の早朝。
鳥のさえずり。
ナギ 「タケル、起きろよ。タケル!」
タケル 「何だよ、ナギ…。もう少し寝かせろよ」
ナギ 「おい!一緒に稽古しようって言ったの、お前じゃんか?今にも春告げの桜が咲きそうだぜ!」
タケル 「何だって?」
タケル、飛び起きて窓から空を見上げる。
清々しい笑顔。



○森
泉を目指し、はしゃぐ2人。

○【テロップ・サブタイトル】



○出会いの泉
森の中、滝のある小さな泉に着く
タケルとナギはそれぞれ、布を巻いた木刀を持っている。
布を外しながら。
タケル 「今年も優勝は頂くぜ」
ナギ 「そうはいかない。負けるもんか」
タケル&ナギ 「いくぞ!」
宙に舞う布。
木刀を交えたその時、周りに閃光が走る。
タケル 「なっ!」
ナギ 「うわっ!」
空から降りる白い光の球体に、少女のシルエット。
白い光は少女のペンダントの石(ホワイトストーン)に吸い込まれる。

少女は目を開く。
ナギ 「おっ、女の子?」
マーハ 「あなた達…誰?」
ナギ 「おっ、俺はナギ。こっちは…」
タケル 「…タケルだ…」
ナギ 「もしかして。そうか…、やったぁ…。ルラが…ついに現れたんだな!」
嬉しそうに笑うナギ。
タケル 「バッ、バカ言え!」
マーハ 「ルラなんて知らない。私はマーハ。他には何も知らない」
3人、しばし沈黙。
その表情。
そこへ、ヒミコと村の住人が現れる。
ヒミコ 「お待ちしていました」
振りかえる3人。
ヒミコと村人達は平伏し…
ヒミコ 「『導きの星』ルラ=マーハ」
タケル&ナギ 「ヒミコ様!」
タケル 「こっ、こいつがルラな訳ないだろ!」
ヒミコ 「ホワイトストーン。そして額の刻印…。これぞ証。間違いありません。(マーハに)マーハ、貴方こそ伝承の『導きの星』ルラ…」
無表情のマーハ。
マーハ 「…ここはどこ?」
ヒミコ 「『春告げの桜の村』と私達は呼んでおります」

インサート
満開の春告げの桜。
それを見上げるマーハは無表情。

○ヒミコの館
剣を研ぐスサノオと訴えるタケル。
タケル 「何だよ話って?」
スサノオ 「明日は武術祭だ。稽古を怠ってはいないだろうな?」
タケル 「まさか、あんたまで信じてるのか…。あんな女」
スサノオ 「…」
スサノオは無言で村の宝剣を研いでいる。
タケル 「ルラの旅には危険がつきまとうと言った。だから俺やナギに剣を教えてくれんたんじゃないか?」
スサノオ 「そうだ」
スサノオ、立ち上がり剣の先を見定める。
スサノオ 「星降る刻、虹は起つ。虹、悪夢を打ち、全界に夢をもたらさん」
タケル 「…」
スサノオ 「今年も勝てるだろう。勝利した者が『虹』レインに選ばれる」
タケル 「分かってる」
スサノオ 「お前はブルーストーンのレインとなりマーハと共にこの村を出て行くのだ」
タケル 「いっ、いきなり何を言い出すんだ!」
スサノオ 「ルラに必要なのは力ではない。いずれ分かるだろう」
タケル 「分かるもんか!」