第1話 春告げの桜
シーンB
○桜の前
たたずむマーハ

フラッシュバック
ヒミコの前でタケル。
タケル 「(マーハに)俺はお前を認めない!」

マーハはホワイトストーンを握りうつむく。
わずかに悲しげな表情。
後ろで心配そうなナギ。
ナギ 「悪いね。あいつ、本当に頑固なんだ」
マーハ 「嫌われるの…、慣れてる…」
ナギ 「…。そうだ!ついて来てくれよ」
マーハ 「?」

○出会いの泉(マーハが降り立った泉)
ナギは慣れたように木に登る。
ナギ 「さっ、俺の手につかまって」
マーハ、少し戸惑いながらつかまる。
マーハ 「…」
木に登るマーハ。
そこからは島の外の海が見える。
美しい海の場景
マーハ、始めて驚きの表情を露わに。
やや間。
マーハ 「(微笑)きれい…」
ナギ、マーハの横顔を満足げに見て。
ナギ 「そうかな。俺はマーハの銀色の髪の方が好きだけどな…」
マーハ 「…!」
マーハ、明らかに意外な表情。
頬を少し赤らめる。
マーハ 「…そんな風に言われたの始めて…。ありがとう…(再び微笑)」
ナギ 「笑った!やっぱ人間、笑顔が一番だよな!」
マーハ 「え…その。…こんな気持ち久しぶりだったから…」
ナギ 「ここに登って始めて知ったんだ。大きな…確か海ってモンに囲まれた小さな島に、俺達の村はあるんだって」
マーハ 「…」
ナギ 「いつかここを出て、世界中を見て周りたい。いろんな人に会いたい。タケルと、そして君と…」
マーハ 「……」
驚きの表情を見せるマーハ。
タケル 「……」
2人のやり取りを黙って見るタケル。
ナギはタケルに気付く。
やはりタケルに気付いたマーハ。
タケルとマーハの目が合う。
その表情。
タケル 「お前…」
マーハ 「……」
マーハ、再びその表情を無くす。
タケル 「ヒミコ様が呼んでた…」
マーハはその場から去る。
タケル 「本気じゃないだろうな?」
ナギ 「本気だとしたら?」
タケル 「勝手にしろ!」