第4話 光求む神官
シーンB
○カジノ
多くの人が真昼間から集まっている。
ひときわ大きなディーラーの声。
ディーラー 「それでは『カジノ・メンフィス』最大の目玉、『Vギャルズ』ベッティングタイム、スタート!」
ひときわ大きなルーレットの前には、ウサギの獣人、猫の獣人、格好だけフェアリー、エルフの女。
皆、露出度が高いハイレグビギニ。
ルーレットのマスにはそれぞれのキャラクターをあしらっている。
グリン 「う〜ん、ウサギちゃんか…」
その時グリンとエルフギャルと目が合う。
ウインクを送るエルフギャル。
グリン 「いッや〜、エルフ、エルフちゃんだ〜ッ!!」
賭けチップをエルフギャルへ投げる。
受け取るエルフギャル、グリンへ投げキッス。
ディーラー 「さあ、そろそろ時間ですよ〜…タイムアーウト!皆様の夢を預かるVギャルズ。勝利の女神となるのはラビットギャルか〜?それともエルフギャルか〜?それでは、ルーレットスタート!!」
静まる観衆。
ルーレットはウサギの目で止まる。
ディーラー 「ラビットギャル、ラビットギャルです!配当は……」
配当が発表される。
観衆は皆ブーイング。
グリン 「だぁ〜、ど〜言うこった?さっきから負け続けだぜ!!」
グリンは怒りを露わにしている。
その一方カジノ奥、ロイヤルボックスに座る大男は手下の男2人と下品にガハガハと笑っている。
ジョッキを片手にひどく酔っている様。
観衆(ガヤ) 「見ろよ、ダジリンだぜ!」
観衆(ガヤ) 「奴だけ勝ってるのか…」
観衆(ガヤ) 「ダメだな、奴が居ると勝てねえ」
観衆(ガヤ) 「カジノのオーナー、目付けられてるって言うしな。ダジリンにゃ逆らえねえよ…」
グリンは大男(ダジリン)に目をやる。
周囲には何人ものバニーガールをはべらしている。
怒りのあまり冷静になれないグリン。
グリン 「(ダジリンを睨み)そりゃ〜おもしろかねえな〜」
グリンはダジリンににじみ寄るが、それを遮る形で金髪の美女(?)がダジリンの前に現れる。
金髪の美女(オーフェ) 「あ、あの……」
グリンは突然現れた美女にあっけに取られる。
グリン 「!!(驚)」
ダジリン 「おッ、かわいこちゅわん!新人か〜?」
金髪の美女 「(ダジリンに)あなたが、レインですよね?」
グリン 「あんだって?!(驚)」
ダジリン 「がはっはっは〜。そうよ!このダジリン様がレイン様様なのだ〜!!魔王を倒して欲しけりゃ、オレ様には逆わらねえこった〜!」
観衆から聞こえる多数の囁き。
観衆(ガヤ) 「(囁)だったら早くどうにかしろよ…」
観衆(ガヤ) 「(囁)あいつがレインだなんて世も末だぜ…」
グリン 「……」
グリンはダジリンを見る。
その表情。
一方目の前に突然現れた美女にダジリンは好感的。
ダジリン 「んな事よりよう〜、彼女ぉ〜。今晩ヒマ?」
ダジリンは金髪の美女の手を掴み引き寄せる。
グリン 「待て待て待て〜〜ぇい!!」
ダジリンと金髪の美女の間に入る様グリン。
ダジリン 「何だ〜ぁ、小僧!?」
グリン、見定めるようにダジリンに睨む。
グリン 「テメエ、ほんと〜にレインか?」
ダジリン 「おうよ!」
グリン 「色は?…何色の石を持ってるんだ!?」
ダジリン 「石〜?色だと〜…!?」
焦るダジリン。
じっと見守る観衆。
沈黙。
ダジリン 「ロッ、ローズピンクだ!!」
グリンはダジリンを殴る。
周囲に大きく聞こえる鈍い音共に、ダジリンの体は大きく飛ぶ。
ダジリンを囲っていたバニーガール達の悲鳴。
バニーガール(ガヤ) 「きゃあああ〜!」
ダジリン 「ちいッ!やりやがったな!!」
グリン 「オレ様、ち〜ッと虫の居所が悪いんだよな〜。このホラ吹き野郎!ローズピンクなレインボーストーンなんてありゃしねえよ!!」
グリンのその言葉に惑う観衆。
観衆(ガヤ) 「ホラだと〜」
観衆(ガヤ) 「うそだったって事…?」
観衆(ガヤ) 「騙されてたって事か…俺達?」
観衆(ガヤ) 「よくも今まで散々やってくれたな!」
ダジリンと観衆の大乱闘。
金髪の美女(オーフェ) 「!」
グリンは金髪の美女の手を取りカジノの外、街中へ。

○メンフィスの街
息を切らす2人。
金髪の美女(オーフェ) 「あ、あの…」
グリン 「けッ、飛んでもねえ野郎がいるもんだ。ところでおぜうさん…」
美女の手を取るグリン。
その顔は真剣?
グリン 「このオレ様とお茶でもいかがです?」
金髪の美女(オーフェ) 「ああ…。やはりあの方はレインではないのですね…。僕は一体どうしたらいいんでしょう…?」
その台詞に腰が砕けるグリン。



グリン 「『ボク』って…げッ、テメエ、男か!!」
オーフェ 「よく間違われます。旅の神官でオーフェと言う者です」
丁寧にお辞儀をするオーフェ。
グリン 「ちゃ〜ッ!このオレ様とした事が…!!…ついてねえよな、トホホ…」
オーフェ 「『レインボーストーン』という言葉を知っていた、あなたも旅の方ですか?」
グリン 「まあな」
オーフェ 「『導きの星』ルラについて何か知りませんか?些細な事でもかまわないんです」
グリン 「…ルラは魔将に殺された。…んだろ?何でルラやレインを探してるんだ?」
オーフェ 「…暗い夜道を歩いているんです。星明りが道を照らしてくれれば、僕は強くなれる…そんな気がしていました。どの街でもルラは亡くなったという話しか聞きません。僕は道を見失ってしまいました。一体どうしたらいいんでしょう?」
グリン 「どうしろと言われてもなぁ〜」
タケル 「グリ〜ン!!」
グリンを見つけ走ってくるタケル。
息を切らすタケル、表情は険しい。
グリン 「あん、どうしたチビ?」
タケル 「ハアハア…冗談言ってる場合じゃない!マーハが倒れたんだ。『ウパスの樹皮』っていう解毒剤を持っている薬師を探してくれ!!」
グリン 「ちった〜落ち着けよ」
オーフェ 「あ、あの〜」
オーフェの声に振り返る2人。
オーフェ 「ウパスなら僕が持っていますが…」

○【アイキャッチ】