第7話 古の獣
シーンC
○洞窟
ミッフィーが顔を上げると、地底湖の水面に精霊が立っている。
精霊 「そのバンダナは?」
ミッフィー 「ウチを封じる為にヴァイアに巻かれたんや。喋れへんなる…」
精霊 「そう、レインの前でも偽っているのですか」
ミッフィー 「なんやて?」
精霊 「恐れているのでしょう?人と接するのを…」
ミッフィー 「ちゃう…」
精霊 「本当はぬくもりを求めているのでは?」
ミッフィー 「ちゃうねん!!」
声を荒げ精霊を睨むミッフィー。
ミッフィー 「姉ちゃんの仕業やな。この大雨は」
精霊 「ええ、こうすれば気付いてくれると思いました、私に…」
ミッフィー 「なんでやねん?」
精霊 「貴方のお力になりたくて」
ミッフィー 「?」
精霊 「貴方は決して1人ではない。貴方には既に炎の精霊が憑いていられる。恐らくはお母様が残されたのでしょう」
ミッフィー 「…」
精霊 「そして、貴方の傍にはルラが居られます。それに貴方も気付いているはず」
インサート・第6話
マーハ 「待ってね、今助けてあげる」
ミッフィー 「フニャ…ァ」
マーハは手から流れる血を一向に気にしない。
ロッドを使い鎖を断ち切る。
そのまま、マーハの腕の中に倒れこむミッフィー。
マーハ 「良かった、無事で…」
心底ホッとしたような表情のマーハ。
ミッフィー 「フニ〜…」
安心したように気を失うミッフィー。
インサート
悪夢から目覚めるミッフィー
母親の手はマーハの手と重なる。
夢に魘され、涙ぐみながら目覚めるミッフィー。
マーハのその手に気付く。
ミッフィー 「!!(驚)」
マーハ 「ご、ごめん。泣いていたから…。怖い夢でも見たの?」
ミッフィー 「フニュッ〜〜〜!!」
顔を紅くして激しく首を横に振るミッフィー。
恥ずかしそうに布団に顔を半分埋めるが、やがて、マーハの手に安心した様に瞳を閉じる。

ミッフィー 「ルラは…マーハはちゃう…」
精霊 「いつか、あなたの孤独な心が満たされる時が来るでしょう」
マーハ 「ミッフィー!!」
走って来る、マーハ。
ミッフィーは慌ててバンダナを額に巻く。
精霊もまた姿を消す。
マーハ 「ハアハア…。良かった、無事だったんだね。心配したんだから…」
マーハはミッフィーに抱きつく。
ミッフィー 「ニュ〜」
心から安心したようなミッフィーの表情。
ミッフィーから離れるマーハ。
マーハ 「もう朝になるから、変だと思ったら…もう、入り口でグリンは気を失ってるし。一体何があったの?」
ミッフィーはとぼけた様に首を傾げる。
ミッフィー 「フニャン?」
マーハ 「う〜ん。ま、いいか。私、グリンを起こしてくるね」
再び、入り口へと走るマーハ。
マーハ 「早く出て来るんだよ〜!」
ミッフィー 「フニャァ〜!」
分かったという様に大きく腕を振る。
マーハを見送った後、バンダナを取るミッフィー。
ミッフィー 「せやな。ウチにはおるんやな…。悪くないわ…」
その背後には微笑む精霊。
ミッフィーは精霊の方に向きかえる。
その真剣な表情。
ミッフィー 「我は聖獣ミッフィー、契約を交わさん。汝の名は?」
精霊 「『ウンディーネ』」
輝くウンディーネの体。
光の粒子となり、ミッフィーの額の瞳に吸い込まれていく。
一息呼吸を置くミッフィー。
ミッフィー 「これで、アルティマ大陸へ行けるわな…」
洞窟の入り口の方からマーハの声。
マーハ 「ミッフィ〜!!」
ミッフィーはバンダナをせずその声に応じる。
ミッフィー 「フニャ〜!」
バンダナを巻くミッフィー。
ミッフィー(M) 「…おおきに、ウンディーネ。必ず明かすで…ウチのこと」