第15話 決戦
シーンA
○ 虹の神殿・Asteriskの間
広間中央、床に描かれた六星の魔方陣。
各々の角に紅・橙・黄・翠・碧・紫の色の立ち位置。
マホメトは中央に立つ。
中央床面に古代神聖語で文字が書かれている。
魔方陣外でシュスフィーナとフレディンが見守る。
床を見てオーフェ。
オーフェ 「これは古代神聖語ですね」
グリン 「なんて書いてあるんだ?」
オーフェ 「ええと…これは詠唱?…だと思うんですが、僕には…」
マホメト 「ここには『神の奇跡』を成すルーンが記されておる」
グリン 「『神の奇跡』?」
マホメト 「そうじゃ、元来ならば神に近しき者のみぞ成す奇跡を、ここに封じてある。正統なるレインが持つ石・レインボーストーンにより虹が架かり、わし等を魔王の元へと導くのじゃ」
ミッフィー 「ほな、敵さんの本拠地へ突っ込むわけやな」
ガルシアン 「だが、他に手立てはないぞ。デストニアへは陸路も回路も遮断されている」
ミッフィー 「せやな、覚悟できとる」
ガルシアン 「(ヨシュアに)俺たちは具体的に何をしたらいいのだ?」
ヨシュア 「詠唱は師匠に続けて下さい。よいですね?」
マホメト 「うむ…」
シュスフィーナ 「待って!!」
一斉にシュスフィーナのほうへ振り向く一行。
シュスフィーナはタケルへ真っ直ぐに走ってくる。
タケルの手を握るシュスフィーナ。
シュスフィーナ 「必ずよ、絶対にここへ帰ってきてね。そうしたら、一緒に旅をするの。約束だからね!」
ヨシュア 「……」
タケルは微笑み頷く。
タケル 「ああ」
一行 「……」
シュスフィーナ 「……」
シュスフィーナは静かにタケルから離れる。
マホメトのほうへ向き直る一行。
マホメトは杖を高く天に捧げる。
マホメト 「ヨシュア…『arari imi hito niraka』…」
ヨシュア 「arari imi hito niraka」
マホメト 「ミッフィー…『nouto imi nito niraka』…」
ミッフィー 「nouto imi nito niraka」
マホメト 「オーフェ…『rito imi nirakito niraka』…」
オーフェ 「rito imi nirakito niraka」
マホメト 「グリン…『sigokito imi rito niraka』…」
グリン 「sigokito imi rito niraka」
マホメト 「タケル…『aori imi sibuto niraka』…」
タケル 「aori imi sibuto niraka」
マホメト 「ガルシアン…『aito imi rabeto niraka』…」
ガルシアン 「aito imi rabeto niraka」
マホメト 「koldeyo to niraka yu sotzne
Reign yu satosono he shinijire
Rainbow Bridge」
一行のレインボーストーンが一斉に光出す。
一面、七色の光。

○ テーベ
上空を虹が走る。
見上げるグリーク、ジュウジュ、ペンソ、リップ。
グリーク(M) 「しっかりやるんだよ」

○ メンフィス
上空を虹が走る。
見上げるダジリン、セイロン、アッサム。
ダジリン 「ん、何だあ?」

○ 船上
上空を虹が走る。
見上げるシーザー、ジェナード。
シーザー 「頼んだぜ」

○ プルシャプラ
上空を虹が走る。
見上げるダヴァン、サルサ。
ダヴァン 「いよいよか…」

○ シエナ
上空を虹が走る。
見上げるサンドラ、シルクレスト、クルエ、セイクレッド、ティキ、フォウリー。
サンドラ 「レイン…」

○ サクリファイスの泉・マーハの墓碑の前
上空を虹が走る。
見上げるヘパイストス。
ヘパイストス 「ラシューヌ神、そしてマーハさん。彼らをお守り下さい」

○虹の神殿・Asteriskの間
光は失せ、魔方陣の中にレインの姿はない。
タケルと指切りをした小指を反対の手で大切そうに抱えて、シュスフィーナ。
シュスフィーナ 「タケル…」

○ 【サブタイトル】




○ デストニア大陸・荒野崖の上



魔王城が一望できる。
そこに只一人立つルシファー。
上空を虹が走り、城の中へ吸い込まれていく。
ルシファー(M) 「時は満ちた。マーハよ、見ているがいい。お前の愛する者達がもがき苦しみ、強大な魔の前に成すすべなく敗北する姿を…な」
ルシファーは姿を消す。