第18話 遺志継ぐ子
シーンC
○ アマルナ・マスターブレインの間
走り込んで来る、グリンとミッフィー。
ミッフィー 「ここは…」
巨大なマシン。
左右に多くの配線が接続された、グリーンオウルとオレンジオウル。
そして、レインとシュスフィーナは灰色の液体に満ちたカプセルに閉じ込められ、眠っている。
グリン 「タケル!みんな!!」
カプセルのガラスを打ち破ろうとするが。
グリン 「うわッ!」
ミッフィー 「グリン!」
電撃の様な物が走り、グリンの体が大きく弾かれる。
グリン 「くっそお、何だ今のは!」
?(デデム) 「ワシの許可なしに触るでないよ…」
マシンの頂点に立つ、デデム。
グリン 「デデム!」
デデム 「オウルとレインの力を取り込んだ、究極のマシン・システムB…『Brain』じゃ!」
グリン 「ふざけやがって!」
ミッフィー 「狂ってとるわ!」
グリンとミッフィーは身構える。
デデムはグリンに視線を移す。
デデム 「貴様はフォレスタの息子だそうじゃな。親子初対面というわけだ」
グリン 「どういう意味だ!」
デデム 「まんまと誘き出された奴は、20年前、ワシの力の前に総べなく敗れたのだ…」
デデムの足元が光で照らされる。
ガラスの球体の中に浮かぶ…脳。
デデム 「これが貴様の父親じゃよ」
グリンは大きく両目を見開き、そして狂わんばかりの怒り。
グリン 「てっめえ〜〜〜!!」
ブレインに走るグリン。
と、ブレインの方々の銃口がグリンに向けられる。
発射される電子砲。
グリン 「チッ!」
グリンは素早く避ける。
デデム 「システムBは、コアとなる脳が必要じゃった。レインの脳ほど相応しい物はない。人の上に立つその統率力は…」
ブレインの方々から蓋が開き、複数のバグズ・蟷螂型が這い出てくる。
ミッフィー 「聖獣ミッフィーの名に於いて命ずる。出でよ『ジン』!」
ジンはバグズをなぎ払う。
デデム 「マシン兵器『バグズ』を支配し、持ち合わせたその魔力は…」
ブレインの声 「魔界神ヴァティス、我ニ力ヲ…『ヴァティカル』!」
グリン 「何!」
黒いエネルギーの爆球がグリンに襲い掛かる。
動揺したグリンは、その爆球に直撃する。
グリン 「うわッ!」
ミッフィー 「グリン!」
デデム 「マシンでありながら、魔法の使用すら可能とした…」
壁に打ち付けられたグリンの体は動かない。
デデム 「何じゃ、もう仕舞いか?」
ミッフィー 「グリン!」
ミッフィーの周囲に集まるバグズ。
ミッフィー 「(デデムに)父ちゃんは…、ダヴァンはどないした!」
デデム 「奴は死んだよ、粉々になってな。そうなっては利用しようもない」
ミッフィー 「あんさんは…人を実験体としてしか考えられへんのか!」
デデム 「さて聖獣はどうしてくれよう…」
ミッフィー 「!」
その舐める様な眼差しに怯えを見せるミッフィー。
?(ベナレス) 「レインの真の力…」
脳裏に響く声。
顔を上げるミッフィー。
ブレインの陰に潜む、ベナレスと視線が合う。
ミッフィー 「!」

グリークの遺書。
グリークの声 「最期に。ベナレスはフォレスタを守った。フォレスタはあたしを守ってくれた。
お前がレインであるなら世界を守れ…

グリン瞳を開ける。
グリークの声 「お前が真のレインであるなら、その身にオウルの力を宿すことが出来るはずだ!」
グリン 「コレ以上勝手な真似はさせねえ!」
立ち上がるグリン。
ミッフィー 「グリン!」
グリン 「やるぞ、ミッフィー。すぐそこにオウルがあるんだ!」
グリンの無事に喜ぶミッフィー。
ミッフィー 「うん!」
デデム 「小癪な!」
襲い掛かるバグズの刃、電子砲。
マルス 「『Starry Field』!」
光の膜が2人を包み、守る。
デデム 「何!」
マルス 「……」
辛そうなマルス。
ミッフィーの横に立つグリン。
2人は目を閉じ詠唱。
グリン 「『sigokito imi rito niraka yu sotzne』…」
ミッフィー 「『nouto imi nito niraka yu sotzne』…」
その詠唱に反応するようにオウルが光りだす。
Brainに響く警報音。
モニターに『System Error』の文字。
ブレインの声 「リーク…、グ…ーク…」
デデム 「何てことだ!」
グリン 「『Green Forest』!!」
ミッフィー 「『Orange Ground』!!」
その声に応じ、グリーンオウルとオレンジオウルは砕け散る。
周囲に起こる、緑葉と石礫の嵐。
レインの閉じ込められていたカプセルのガラスも砕ける。
透明な灰色の液体が流れ出し、共にレインは自由になる。
グリン 「おい、タケル!しっかりしろ!!」
タケル 「うッ…」
グリンに抱えられ、うっすらと目を開けるタケル。
無事な様。
デデム 「おのれ〜、システムBは失敗か!」
デデムの姿は消える。
ミッフィー 「皆、無事やな…」
シュスフィーナの体を起こすミッフィー。
Brainに響く警報音。

モニターに『System Error』の文字。
マシンの方々で爆発音。
マルス 「……」
マルスと頷くグリン。
グリン 「確かにここはとっとと逃げた方が良さそうだぜ!」
ブレインの声 「スマネエナ…グリン…ベナレス」
グリン 「エッ…!」
ベナレス 「!」
グリンとブレインの陰に潜むベナレスはその声に動揺するが、そのつかの間。
脳を収めたガラスにヒビが入り、そして爆発。
グリン 「親父!」
陰に潜むベナレス。
ベナレス 「フォレスタ…」
呟く。
そしてグリンとベナレスの視線が合う。
グリン 「記憶は再生してるんだな〜、ベナちゃん?」
ベナレス 「……」
ベナレスは姿を消す。
シルフを呼び出すミッフィー。
ミッフィー 「行くで、グリン!」
シルフの背に乗るミッフィーと気を失った他レイン達、シュスフィーナ、マルス。
グリン 「ああ…」
アマルナ爆発、そして崩壊。

To be continued…
LEGEND