「なあ、シャリ」
「ん?」
「なんでお前と一緒に旅をする相手が、天人のブランなんだ?」
「ワガンネ」
即答したシャリシャリはニッコリと微笑んだ。理屈はなしって事か。
「そろそろ行かないと、人が起きる時間になるし目立つから」
華が俺を促した。昨日偶然出逢って面倒ごとに巻き込まれて、今朝別れるだけの話だけど。上手く別れの言葉が見つからない。関わった時間は微々たるもんだ。こいつらは俺達とは比べようもない長い時間と距離を旅している。こいつらにしてみれば、俺と華なんてたまたますれ違った通行人程度のもんか。
理屈に縛られずに、2人きりで旅しているこいつらが少しだけうらやましかったのかもしれない。
「仲良くやれよ」
それが、俺が2人に送った別れの言葉だった。
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