第2話 流浪の民
シーンC
○ダマスクスの街・西門
閉じられた門の前に立つのはグリーク。
そこへティキは辿り着く。
ティキ 「待ったかの?」
グリーク 「いいや、外に馬車を待たせてある。すぐにテーベに向かおう」
ティキ 「やれやれ、年寄りを酷使するなよ」
グリーク 「500年生きて、今更『年寄り』はないだろう?」
ティキ 「ふ…」
小さく笑うグリークとティキ。
門の扉が開かれると、そこには夕日の逆光を浴びて5つの影が見える。
サンドラ 「……」
そこにはサンドラ、シルクレスト、クルエ、フォウリーとセイクレッドの姿。
ティキ 「止めるなよ、サンドラ」
サンドラ 「止めるつもりはないわ。あなたが信念に生きる人だと知っているから」



徐に、サンドラはダガーを取り出し。
その豊かな髪を切り落とす。
グリーク&ティキ 「!」
サンドラ 「……」
風に舞うサンドラの髪。
グリーク 「これは舞とは違う。素人が生半可に首を突っ込めば…怪我じゃすまないよ」
サンドラ 「女が髪を切る理由わね、恋だけじゃないの。
グリーク、あなたもその覚悟なんでしょう?」
グリーク&ティキ 「……」
シルクレスト 「俺たち仲間じゃんか…」
クルエ 「うじうじしてるのは、もういやなの!」
フォウリー 「一人にしないって言ったじゃない!」
セイクレッド 「セイ、力はある。ティキの役には立てると思う」
グリーク&ティキ 「……」
それぞれの表情。
グリーク 「くくく…あはははは…!」
ティキ 「みんな…」
グリークはティキの頭をポンポンと叩く。
グリーク 「ふふふ、慕われてるね〜」
一頻り笑った後。
グリーク 「いいだろう、みんなまとめて面倒見てやるよ!」
シルクレスト 「やりぃ〜!」
クルエ 「やったぁ〜!」
フォウリー 「うわあああん、ティキ〜!」
フォウリーはティキの髭にしがみ付く。
ティキ 「これこれ、フォウリー!」
照れる、ティキ。
サンドラ 「じゃあ、みんな。とっとと荷物をたたんでおいで!」
セイクレッド 「わかった!」
街の方へと駆けていく、セイクレッド、シルクレスト、クルエとフォウリー。
サンドラ 「世話になるわ」
グリークへウィンクするサンドラ。
グリーク 「全くだよ」
硬く握手をするグリークとサンドラ。