第3話 未来への航海
シーンC
○グリーンウッド(以下GW)・本拠地
近代的な研究施設の廊下。
箱に詰められた荷物を運ぶ、ジュウジュとシルクレスト。
雑談している。
シルクレスト 「何だ、その『小型プロトタイプ』ってのは?」
ジュウジュ 「ココだけの話だが、飛空艇の試作機だってよ。エルフに最適応したシステムHが搭載されてて、大戦時代は実際に移動手段に使われてたらしいぜ」
シルクレスト 「エ…エルフ…?」
ジュウジュ 「っそ。エルフ」
シルクレスト 「やな予感がするな…」
ジュウジュ 「そっかぁ?」
シルクレスト 「基本的にお前も、ペンソも楽天家なんだよなぁ〜」
ジュウジュ 「テメエが悲観的過ぎるんじゃねぇか?」
ペンソ 「ジュウジュ〜!」
2人の元へ駆け寄ってくる、ペンソ。
ペンソ 「グリークが帰ってきた!」
ジュウジュ 「ああ、それがどうしたんだ?」
ペンソ 「何か人相が悪い連中をたくさん引き連れてきて…どうなってるんだよ…」
2人 「はあ?」
と、3人の前を通り過ぎていく一団。
グリーク、ティキ、サンドラと…シーザー。
シーザーはサンドラの傍にしつこく寄り添うように歩く。
シルクレスト 「なんだよ、あれは…」
ジュウジュ 「……」
苛立ち、シーザーを睨むシルクレスト。
ジュウジュもまた、シーザーを静かに睨む。
その表情。
シーザー 「御大層な施設だな」
キョロキョロと周りを興味深げに見回すシーザーにやや呆れ気味のティキ。
ティキ 「グリーク、お前さんの人選…大丈夫だろうなぁ?」
グリーク 「あたしはね、レインとの関わりは運命だと思っているんだ。
ルラがレインを導くように、レインがあたし達を導いた。偶然かもしれないけどね。
でもね、おもしろくてたまらないんだよ。同じ人間を知る他人がこうして集う事が」
ティキ&サンドラ 「……」
ティキとサンドラは小さく微笑む。
ブースの扉を開けるティキ。
その中は暗い。

○グリーンウッド(以下GW)・本拠地ブース
シーザー 「で、その船とやらは一体どこなんだ。
ここまで来て冗談はよしてくれよ?」
グリーク 「フフフ、まあ慌てんじゃない」
グリークは製造フロントの見える窓際に立ち。
グリーク 「見な、これがあたし達の飛空艇だ!」
製造フロントの照明スイッチを入れる。
シーザー 「!」



ほぼ完成した飛空艇外観。

飛空艇のズームアウト。
満足気なグリーク、ティキとサンドラ。
驚愕のシーザー。
シーザー 「……」
そして、ニヤリと笑う。
シーザー 「…気に入ったぜ、マダム」