最終話 レオハルト
シーンB
○本拠周囲
山の中腹から射出されるイーグル3機。
三日月をバックに旋回する。
デビルダス 「出テキタナ…愚カナ人間ドモ…」
イーグルを見上げるデビルダス。

○イーグル1コクピット
月夜を舞うイーグル3機。
聞こえるシーザーの通信。
シーザーの声 「雑魚のバグズはどうしようと構わん。しかし迂闊にデビルダスへ手を出すな。
やつの攻撃は読めない。残り180秒。頼んだぞ!」
ジュウジュ 「ラジャー。そっちこそ、モタモタすんじゃねえぞ!」
シーザーの声 「いい返事だ」
ジュウジュ 「いちいち一言多いんだよ」
消えるレオハルトへの通信ウィンドウ。
窓の外を見上げるジュウジュ。
ジュウジュ 「月があって助かったぜ」
ゴーグルを装備するジュウジュ。
ジュウジュ 「暗視対応にしてあるとはいえ、実戦は初めてだもんな」
ゴーグルの脇、小さなスイッチを押す。
ゴーグルのレンズに映し出されるバグズと照準。
同時に、バグズ蛾型から粘液が射出される。
避けるイーグル1。
ジュウジュ 「おいおい〜」
ペンソの声 「大丈夫か、ジュウジュ」
ジュウジュ 「人の心配してるんじゃねえよ」
シルクレストの声 「レオハルトが出てくる前に、ザコだけでも片付けちまおうぜ」
ジュウジュ 「!」
ジュウジュは攻撃したバグズを撃ち落す。
ジュウジュ 「あいつの言うように、デビルダスを誘い出す。話はそれからだ」
シルクレストの声 「そうだったな」
ジュウジュ 「それじゃ、やってやるぜ!」
デビルダスに接近するイーグル1。
デビルダス 「小ウルサイ、蝿メガ…」
イーグル1に導かれ巨大な手で、虫を追い払うような仕草をするデビルダス。

○レオハルト・戦闘デッキ
デビルダスが暴れる事で、未だに鳴り止まぬ地響き。
司令席につかまるサンドラは小声でシーザーに話しかける。
サンドラ 「全く、根拠のない自信ね。一体どこからそんな言葉が出てくるのかしら…」
シーザー 「よく言えば自己暗示、悪く言えばはったりだな」
サンドラ 「呆れたわ」
シーザー 「そう強く願うしかあるまい。そういう船なんだ、これは」
サンドラ 「確かにね」
シーザー 「暗示ついでに、一つ。こいつを切り抜けたら…俺の願いを聞いてくれるか?」
サンドラ 「……」
シーザーは真剣な面持ちでサンドラを見つめる。
微笑むサンドラ。
サンドラ 「フ…いいわよ。あなたの事は嫌いじゃないし」
シーザー 「言ったな…」
ニヤリと笑うシーザー。
声をあげ、クルーに問う。
リップ 「起動準備まで90秒」
シーザー 「ガンナーチームはいつでもいけるようにしておけ!」
クルエ 「ポイントノンシステム・デビルダス。9時方向へ移動していきます」
シーザー 「ジュウジュ達はうまくやってるみたいだな。隔壁はギリギリまで開けるな。フライト可能域までエネルギーを上げろ、それからだ!」
サルサ 「ラジャー」

○本拠上空
盆地となる山の麓までゆっくりと歩むデビルダス。
デビルダスの周りを旋回するイーグル3機。

○イーグル3コクピット
バグズを撃墜するシルクレスト。
シルクレスト 「おい、クルエ。あと何機残ってる?」
クルエの声 「残り12機よ」
シルクレスト 「結構落としたと思ったのにな」

○イーグル2コクピット
バグズを撃墜するペンソ。
ペンソ 「リップ、レオハルト起動までは?」
リップの声 「あと40秒。頑張って!」

○本拠上空
デビルダスは月夜に咆哮する。
デビルダス 「遊ビハ…コレマデダ、グオオオオォォォォ〜〜〜〜!」

○イーグル1コクピット
デビルダスの異変に気付くジュウジュ。
ジュウジュ 「やべえ、お前らデビルダスから離れろ! 急速下降、森のギリギリまでフライトライン落とせ!!」

インサート・ペンソとシルクレストの表情
ペンソ 「うん!」
シルクレスト 「よし!」

○本拠上空
デビルダスの咆哮。
デビルダス 「『ヴァティカル』!」
デビルダスの周囲、爆球が降り注ぐ。
それを縫うようにして避けるイーグルの3機は、樹海直上を低空飛行。
爆風に煽られる3機。

インサート・イーグルチーム3人の表情
ペンソ 「うわぁ!」
シルクレスト 「あっぶねえ、ジュウジュが気付かなかったら、灰になってたな…」
ジュウジュ 「元魔王か…魔法も半端じゃねえ」

○レオハルト・戦闘ブリッジ
デビルダスの様子がモニターに流れる。
シーザー 「流石だな、6年前にレインが倒した魔王。しかし、魔王というだけある」
ティキ 「シーザー、メインエンジンスタンバイOKじゃ…」
サンドラ 「いよいよね」
マイク筒を握るシーザー。
シーザー 「さあ…俺達の出番だ」
艦内に響くシーザーの声。
操縦桿を引くティキ。

インサート・ガンナーチームの表情
シーザー 「レオハルトを思え、そして唯一つ願え!」

インサート・他クルーの表情
シーザー 「そして…見せてやろう…レオハルトの力を!」

次々と開かれるメインモニター。
青いランプが灯る。
リップ 「システムHエネルギー上昇、10000、20000…」
サンドラ 「あの重圧が…ない?」
ティキ 「あの時と同じ…、シーザー!」
シーザー 「ああ、総員に告ぐ。発進、高度300に達すると同時、デビルダスに第一波・一斉射撃。
対衝撃に備えろ!」
サンドラ 「セーフティーアーム・オフ、本拠作業員は直ちに撤収。
サルサ、進路6時へ空路ナビゲート。クルエ、各種ポイントソナーを始めて!」

○ガンナーズルーム
笑うジェナード。
ジェナード 「聞いての通りだ。各配置に待機、照準から目を逸らすな!」
ダイス 「全然いつもみたいに苦しくないよ…飛ぶの?」
スティック 「俺自身が空を飛んでる時と同じだ。体が軽い」
セイクレッド 「間違いない、レオハルト飛ぶ!」

○バックアップルーム
窓を見るフレディンとカタリム。
フレディン 「私達は怪我人の出ない事を祈りましょう」
カタリム 「最悪、フレディンさんに負ぶって頂いても、戦いますよ!」

○イーグルデッキ
対面する景色が動いていく様子をみて驚くデッキのクルー達。
ヘパイストス 「動いておる…レオハルトが…」
ダジリン 「じいさん、一旦シェルターに避難するぞ!」
セイロン 「そうよ、ミサイルの爆風に飛ばされちゃうわ!」
アッサム 「それと補充準備やな、いつイーグルが玉切れするか分からんで」

○レオハルト・戦闘ブリッジ
サンドラ 「ハッチフルオープン!」
シーザー 「レオハルト、発進!」

○【アイキャッチ】