最終話 レオハルト
シーンC
○本拠上空
ゆっくりと盆地の森が分かれ、隔壁が開いていく。
デビルダス 「何ダ…アレハ?」

インサート・イーグル1コクピット
ジュウジュ 「飛んだ!」




引き裂かれた大地からゆっくりと上昇し現れる巨大な飛空艇・レオハルト。
デビルダスの巨体とほぼ変わらない。
デビルダス 「グハハハハッッッッ…愚カ愚カ、虫ケラゴトキガ、バルバロスヲ作リ抗ウカ!」

インサート・レオハルトブリッジ
フォウリー 「レオハルト参〜〜〜〜上〜〜〜〜!」
シーザー 「という事だ、バルバロスなんかと一緒にするなよ!」
サンドラ 「第一波・一斉射撃!」

インサート・イーグル1コクピット
銃口がデビルダスに向けられるのに気付くジュウジュ。
ジュウジュ 「イーグル2、イーグル3、デビルダスから離れろ。余波に巻き込まれるぞ!」
ペンソとシルクレストの声 「ラジャー」

ミサイルランチャーが雨のようにデビルダスに浴びせられる。
煙に包まれる巨体。

○イーグル1・コクピット
高度を上げて、デビルダスから離れるイーグル3機。
追尾してきたバグズ・蛾型を撃墜するジュウジュ。
ジュウジュ 「チッ、しつこい野郎だ!」

インサート・イーグル2コクピット
ペンソ 「やったのかな?」

インサート・イーグル3コクピット
シルクレスト 「手ごたえはあったんじゃないか?」
ジュウジュの通信 「俺達は残ったバグズの掃討に廻るぞ。相手がアンデットって言うんなら、朝まで持ちこたえればこっちの勝ちだ!」
シルクレスト 「おい…どうなってるんだよ…、あれ…」

○本拠上空
溶け落ちたようなデビルダスの体が、修復を始める。
デビルダス 「我ハ魔王デビルダス、不滅ノ肉体ヲ手ニシタ不死ノ王ナリ!」

インサート・レオハルトブリッジ
シーザー 「バカな、自己修復だと!」
サンドラ 「第二波、準備!」
シーザー 「いや、それよりもシールドを張れ!
来るぞ!!」

インサート・イーグル1コクピット
ジュウジュ 「あいつ、ただのアンデットじゃねえ!」

デビルダスは2本の手を天に掲げる。
デビルダス 「『デス・アストラルフレア』!」
デビルダスの上空、暗雲から熾る何本もの火焔の帯がレオハルトへ放射される。

○レオハルト・戦闘デッキ
衝撃により震動するレオハルト。
オペレーター3人 「きゃあああ!」
シーザー 「チィッ!」

○イーグル1・コクピット
デビルダスの魔法の衝撃で煽られるイーグル。
白く光るシールドが張られたレオハルトの無事を確認する。
本拠周囲の森が、アストラルフレアの炎により一面燃え上がる。
ジュウジュ 「レオハルトは耐えたか。おい、お前ら無事か?」
シルクレストの声 「俺は何とか…」
ペンソの声 「右翼をやられた!」
ジュウジュ 「ペンソ飛べるか?」
ペンソの声 「レオハルトまでなら何とか…」
シルクレストの声 「おい、この状態でレオハルトに帰艦なんて無茶だ!」
ペンソの声 「どっちにしろ、森に不時着しても助からないよ。デビルダスはこの一帯を焼き尽くすつもりだ」
シルクレストの声 「だったら…」
ペンソの声 「逃げるつもりはないからね」
ジュウジュはイーグルデッキへと回線を開く。
ジュウジュ 「ダジリン、聞こえるか!」
ダジリンの声 「おうよ、相棒!」
ジュウジュ 「敵の攻撃の合間を見て、ペンソとシルクレストが一旦帰艦する。エマージェンシー・ハッチを空けとけ!」
シルクレストの声 「どうして俺まで…」
ジュウジュ 「ペンソを援護しろ。いいな!」

○レオハルト・戦闘ブリッジ
デビルダスの魔法に耐えたレオハルト。
サンドラ 「状況は?」

第三艦橋。
怪我人を運び出す、フレディンとカタリム。

リップ 「第三艦橋小破。メインエンジン・サブエンジン共にオールグリーン」
サルサ 「第二波、スタンバイOK」
クルエ 「ポイントナイトメア・システムI。全て消滅しました」
ティキ 「奴め、味方を巻き込みおった…」
ベドゥイン 「あれは…ただのアンデットではない。ウルグめ…魔将化を施したのか」
シーザー 「魔晶石による自己修復?」
ベドゥイン 「おそらくは…」
シーザー 「ならば身体のどこかに、石を持つはずだ」
クルエ 「ターゲット、コア確認。モニターに出します」
モニターに映し出される、デビルダスの巨体。
鳩尾の部分が赤く光る。
シーザー 「思ったとおりだな」
サンドラ 「第二波によるピンポイント攻撃を狙うの?」
シーザー 「いや、第二波は弾幕だ。ラグナロクを発動する」
ティキ 「な、なんじゃと〜!」
フォウリー 「らぐなろく?」
その名を初めて聞く、シーザーとサンドラ、ティキ以外は驚く。
ティキ 「あれはまだ…」
シーザー 「どうせここまで『テスト』をしたんだ。最後に仕上げるさ」
頭を抱えるティキ。
ティキ 「無茶苦茶じゃ」
シーザー 「『暴れる』と言っただろう?」
フォウリー 「『暴れ船長』…」
笑うフォウリー。
リップ 「イーグル1より通信が入っています」
シーザー 「回線開け」
サルサ 「モニタ入ります」
イーグル1の通信ウィンドウが開く。
ジュウジュの声 「シーザー、イーグル2が被弾した。3と共に帰艦する」
シーザー 「お前も一度戻れ。これからでかい花火を上げる」
ジュウジュの声 「俺はとばっちりを食らうような、間抜けじゃねえよ」
シーザー 「勝手な行動は…」
ジュウジュの声 「花火を上げるにも用意が必要じゃねえか?」
シーザー 「ジュウジュ、お前…」
ジュウジュの声 「どの位時間を稼げばいい?」
シーザー 「第二波総射撃後、20秒」
ジュウジュの声 「じゃあ、そん時は絶好のポジションで見物させてもらうぜ」
通信ウィンドウは消える。
マイク筒を握るシーザー。
シーザー 「という事だ、いいなジェナード?」

インサート・ガンナーズルーム
苦笑するジェナード。
ジェナード 「ラジャー」
ダイス 「ちぇ、ジュウジュ兄ちゃん。カッコつけてるなぁ」
スティック 「おいおい、俺達は引き立て役かよ」
セイクレッド 「ターゲットロックオン…ホーミングミサイル装填」
ジェナード(M) 「結局、似た者同士だな。あの2人は…」

○本拠上空
デビルダスは咆哮する。
デビルダス 「猪口才ナ…虫ケラメガ〜〜〜〜!」
デビルダスは再び2本の腕を天に掲げる。
空に描かれる八芒星の魔方陣。

○レオハルト・戦闘ブリッジ
インサート・イーグルデッキ
シェルターに避難するヘパイストスと偽レイン。
ペンソとシルクレストはその魔方陣に気付く。
シルクレスト 「あれ…何なんだよ…。普通の魔法じゃないぞ…」
ペンソ 「禁呪だ…」

魔方陣に気付くシーザー。
再びマイク筒を握る。
シーザー 「敵の攻撃を合図に、シールドと同時第二波、作戦コード・Eを施行する」
サンドラ 「ラグナロクはシュミレーションすらまだやったことがないのよ!」
シーザー 「これからやるんだ!」
クルエ 「敵攻撃、来ます!」
リップ 「ターゲット・エネルギー値、上昇。20000。
前回のものより、大きい!」
サンドラ 「シールド展開!」
シーザーはインカムのスイッチを押す。
その様子を見たサンドラは、同様にインカムのスイッチを押し、マイク筒を持つ。
シーザー 「総員、インカムフルチャージ。一気に行くぞ!」
クルーはそれぞれにインカムのスイッチを押す。

インサート
デッキのクルー。
クルーはそれぞれにインカムのスイッチを押す。

インサート
ガンサイトルームのクルー。
クルーはそれぞれにインカムのスイッチを押す。

インサート
バックアップルームのクルー。
クルーはそれぞれにインカムのスイッチを押す。

インサート・イーグル1コクピット
ジュウジュの表情。
ジュウジュ(M) 「みんな!」

○本拠上空
デビルダスの詠唱。
デビルダス 「消エテシマエ…『核砕陣』!」
デビルダスの半身ほどもある巨大な光球がレオハルトに向かう。
シールドで抑えるレオハルト。

○レオハルト・戦闘ブリッジ
核砕陣による衝撃で大きく揺れるレオハルト。
シーザー 「みんな、耐えろ。第二波、一斉射撃!」

インサート・ガンナーズルーム
一斉に引き金を引くガンナーチームの面々。

インサート・本拠上空
垂直に打たれた追尾弾が、直角に角度を変えデビルダスに被弾する。
デビルダス 「足掻キヨッテ…愚カナ!」